ある事ない事書きなぐり

適当にやっています。

出発

俺が家を出ている間に、やっとの思いで正社員になれたという弟の立派な姿を見てやることは出来ませんでした。
棺桶に入れる前にスーツを着せてもらい、俺が想像していた以上に男らしくたくましい、立派な社会人になれた姿をみれてよかった。
その姿をみれた事に、嬉しくて嬉しくていつまでも涙が止まらなかった。


世界で1人しかいない俺の弟は、今日旅立ちました。
大勢の友人に見送られる姿に嬉しくてまた涙し、そして今後成長した彼と酒を交わしながら話せる日は永遠に来ない事に、悲しくてまた涙を流した。
弟の友人達は深夜までいつまでも顔をみて、弟の話を語ってくれました。
本当にいい友人を持ったと思います。


家を出て料理の修業をしたいと言っていた弟を見送りましたが、彼は向こうでまた多くの友を見つけ、今度は俺を迎えてくれる事だと思います。


これから彼が得るであろう幸せを、これから彼が達成するであろう事を生きている俺が勝ち取って行く。
それが俺にしてやれる面倒の見方だと思います。


親より先に亡くなる程の親不孝は無いと、ずっとないている母親をみて思いました。
今生きているみんなは、絶対そんな事しちゃいけない。


向こうでもがんばれな。俺もやるだけやってみるわ。